栄養科

栄養科は、安全でおいしい食事と個別に寄り添う栄養管理を提供します。

栄養科では「安全でおいしい食事を提供する」ことを目標に掲げ、患者様の病態や咀嚼・嚥下状況に合わせた食事を提供しています。
また「一人ひとりに寄り添った継続的な栄養管理を実践する」ことを心がけています。

入院中の食事について

食事療法が必要な方は、病態に応じてエネルギー、たんぱく質、脂質、食塩、カリウムなどを調整した特別食が提供されます。

食事提供時間
A棟 B棟
7:40 8:00
12:00 12:30
18:00 18:00

※スタッフが順次、配膳しますので時間は多少前後することがあります。

食形態

食形態は、病院や施設によって呼び名や内容が異なります。そこで医療福祉関係者が共通して使用できる統一基準をつくる事を目的に、摂食嚥下リハビリテーション学会から嚥下調整食分類2013が発表されました(現在は嚥下調整食分類2021へ改正)。当院の食形態も、その学会分類コードに基づいて分けています。

当院では、なめらか食1)と高齢者ソフト食2)を導入しています。なめらか食は、調理した食材をミキサーにかけ、ペースト状にしてからゲル化剤を入れて成形します。ペースト食では何を食べているかわかりにくかった患者様から満足の声をいただいています。高齢者ソフト食®は、下準備の段階で野菜の繊維を断ち切り、重曹で柔らかくしたりするなどのひと手間を加えて、刻まなくても食べやすい食事を提供しています。

1)なめらか食
2)高齢者ソフト食®

行事食

入院中も季節感を感じ食事を楽しんでいただけるように毎月行事食やご当地メニュー等を提供しており、患者様も楽しみにしています。食形態が異なっても食事を楽しんでいただけるように、常食と同じ献立から展開しています。

  • 【元旦】
  • 【こどもの日】
  • 【クリスマス】常食
  • 【なめらか食】
  • 【行楽弁当】

給食委員会

病院給食の円滑な運営のために、様々な職種を交えて毎月開催しています。

メンバー

医師、臨床技術部長、管理栄養士、他職種(看護師・言語聴覚士など)、委託会社SV、委託会社責任者、委託会社調理師

活動内容

  • 年2回患者様に嗜好調査を実施し、その結果から対策を検討しています。
  • 行事食の献立の検討をしています。
  • 災害時の対応を確認しています。
  • 衛生管理や食事の質の改善について話し合いを行っています。

栄養管理

低栄養状態の患者様を早期発見し、栄養状態の改善による治癒促進・合併症の予防、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上を目指しています。

  • 医師・看護師・リハビリテーション室スタッフ・地域連携課スタッフ等と情報交換をし、退院にむけたカンファレンスを実施しています。
  • 回復期リハビリテーション病棟では、リハビリテーション栄養を取り入れた栄養管理を行っています。
  • 摂食嚥下支援チーム・褥瘡対策チームの一員として活動に参加しています。

栄養指導

医師の指示のもと、栄養や食生活に関する正しい知識を伝え、食に対する意識・動機づけを図り、行動の変容や習慣化につなげることができるよう支援しています。栄養指導は予約制となっています。医師にお申し出ください。

対象者

  • 糖尿病食や腎臓食などの特別食を召し上がっている患者様
  • がん患者様
  • 摂食機能又は嚥下機能が低下した患者様
  • 低栄養状態にある患者様

訪問栄養指導

公益社団法人日本栄養士会より